就労パスポート

就労パスポート

2月5日「キャリア教育」のプログラムでは、「就労パスポート」の概要と作成をしました。
「就労パスポート」とは聞きなれない名称でうすね。
一体「就労パスポート」とはどのようなものなのでしょうか?

就労パスポートとは

障碍のある方が、働く上での自分の特徴やアピールポイント、希望する配慮などを就労支援機関と一緒に整理し、就職や職場定着に向け、職場や支援機関と必要な支援について話し合う際に活用できる情報共有ツールです。

※就労パスポートの作成・活用・管理、共有の範囲などは、障碍のある方ご本人の意向によります。

就労パスポート2

名称の意味合い

職業生活への参加には、就職活動、採用面接、職場定着などの様々な場面・段階(=港 port)があります。就労パスポートは、そこを歩み、自己理解を深めるなかで自分の情報を記載・更新していく、いわば「渡航歴」であり、かつ、記載・更新した情報を各場面・段階で自分を支援する人たちに伝えるためのもの、という意味を込めています。

作成・活用のメリット

  • 自分だけでは気づけなかった特徴を把握できる!
  • それによって、自分の特徴をより理解することができる!
  • 支援者に自分の特徴を理解してもらい、自分に合った支援を受けやすくなる

どのような人が使う?

就労パスポートの主な対象は、就職・職場定着を目指す、精神障碍、発達障碍、高次機能障碍のある方としていますが、それ以外の障碍のある方も希望があれば活用できます。

いつ、どのように使う?

自分の特徴を相手に説明するためなどでつかいます。

就職活動段階では、他機関の利用登録時に支援者と必要な支援の内容を一緒に検討するなど。職場実習前、採用面接時に職場の担当者に職務の設定などの参考にしてもらうなど。

就職後は就職時、現場責任者、上司、同僚などへ、体調把握、作業指示、コミュニケーションなどにおいて参考にしてもらうなど。就職して一定期間経過後、現場責任者、上司、同僚、支援者などへ自分に必要な配慮の実施状況の確認、配慮してほしい内容の見直し、「自己チェック」にもとづく振り返りなど。

※尚、就労パスポートは採用選考時の必須提出書類ではありません。
事業主に対して、あくまで自分の特徴や希望する配慮を伝え、職場定着に向けた環境整備のために活用してもらうためのものです。

作成・活用する時のポイント

  • 作成するかどうかや共有先などを決めるのは皆さん自身
  • 支援者と一緒に作成するのがオススメ
  • 書けそうな項目から書いてOK
  • 所定の項目に当てはまらないなどの場合は「自由記述」欄を活用
  • 記載したくない項目はそのままでOK
  • 様式の各項目は部分的に活用可能
  • 様々な支援も一緒に活用するとより効果的!
  • 様式の原本は自分で保管
  • 個人情報となるので支援機関・事業主は「個人情報保護に関する法律に基づき、適正に管理

作成・更新の方法

ステップ1
「就労パスポートをどのように活用したいか」についてのイメージを用意

ステップ2
支援機関を活用しながら就労パスポートを作成

ステップ3
さらなる取り組みの実施、実施結果の振り返りをもとに就労パスポートを更新

ステップ4
更新後の就労パスポート、更新前の就労パスポートの取り扱い方法

就労パスポート3
就労パスポート4

各項目の書き方

  1. 職務経験
  2. 仕事上のアピールポイント
  3. 体調管理と希望する働き方
  4. コミュニケーション面
  5. 作業遂行面
  6. 就職後の自己チェック
  7. 参考:支援機関

項目によっては、支援者と一緒に作成するのがオススメです。
と言いますのも、「他の人から客観的に見た自分の特徴はこうです」と伝えられるようにしておくほうがより有効だからです。

他にもポイントがあるのですが、それはコパスの「キャリア教育」のプログラムに参加して、実際に就労パスポートを一緒に作ってみて下さい。

まとめ

就労パスポートというものがあるのを初めて知りましたが、場面ごとに活用できるのはとてもいいですね。
就職に向けてや、就職してからなどに皆さんも是非活かしてみて下さい。

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