病気や薬のこと、自分のことをもっとよく知るために・・心理教育プログラム
今日の午前中のプログラムは『心理教育プログラム』でした。
病気や薬と仲良くなること、働いたときの苦労やストレスとどう向き合うか、病気や障害を抱えながらでも当たり前に働くためにしていくにはどうすれば良いのかを考えていくプログラムです。
精神症状のリカバリー過程について
まずは精神症状のリカバリー過程を急性期から回復期、社会復帰までの航海に例えています。
急性期は荒波の中を進み、回復期は沖や家が見えてきて、そして社会復帰は家に辿り着く感じです。
ここで大事なことは船は自分の力で操縦しなければなりません。
支援者や先生に舵を握ってもらうようになると、それはもう依存と同じことになりリカバリーになりません。
そして医師は島の上の方から俯瞰することで治療の方針を決めていくことができます。
病気の説明について
次に、割れたガラスを病気に見立てます。
家の窓ガラスにボールが当たって割れてしまったら、直さなければいけません。
身体的なケガなら窓を交換する事で治りますが、精神疾患は、周りに飛び散った破片の片づけから。
これがリハビリを行うデイケアや就労移行支援施設へ通う事等に見立てた環境整備となります。
ストレス対策としての心理教育
ストレスの雨が降った時にはダムが決壊しない様に、堤防に見立てた薬や自己対処が必要だったり。
それ以外には、ダムの放流にはSSTが必要だったり、山に木を植える事はピア(当事者)スタッフや先生方の助けが必要と例えたり。
紫のパンジーの例え
最後に『紫のパンジー』
黄色いパンジーの中に、紫のパンジーが一輪咲いています。
黄色いパンジーは健康な部分、紫のパンジーは症状です。
黄色いパンジーの中に紫のパンジーはたった一輪なのですが、そこばかりに注目してしまうと
自分の中でだんだん紫のパンジーが増えていき、全てのパンジーが紫に見えしまうものです。。
症状にばかり注目してしまうと、それが自分のすべてに見えてしまうという例えです。
症状はあくまでも自分の一部分であることを認識することと、症状以外の健康な部分に目を向ければ可能性は広がるということです。
「今日は勿体ないからここまで!」
という事で、今日の心理教育は終了しました。
ここで説明した内容だけでは何の事かわからなくても、実際に心理教育を受けてみると「なるほど~」となると思います。
まとめ
私は、同じ心理教育を何年か前に2,3回程受けましたが、久しぶりに受けた心理教育は新鮮でした。
改めて再確認する所もあり、とても勉強になりました。
薬や周りの協力無くしてはリカバリーは難しいかもしれませんが、自分の船の舵を取るのは自分!
自分に自信を持って舵を取ってやって行きましょう。
来週は12月16日(月)の午前中に就労心理教育を行います。